日頃は独身を楽しんでいても、ふとした時に不安が頭よぎる…
風邪をひいて寝込んだ時。
友人夫妻の子供が大きくなったなぁ、と思う時。
年金関連のニュースを見た時。
このまま年を重ねて、老後も1人で迎えるかも、と思うと不安でたまらない。
そんな独身の老後の不安と対策を考えてみました。
独身が考える老後の不安とは
独身で老後を迎えるにあたって不安になることと言えば
- 孤独死
- 老後の1人住まい
- 病気
大きく分けてこの3つかな、と人ごとでない独身の私が選んでみました。
1.孤独死の不安と対策
独身でなくても当てはまるかもしれませんね。
割合的には独居が多いと思いますが、家族と住んでても気付かれなかったり、また家族が年金を貰いたい為に死亡してもそのまま…なんてニュースもありましたし。
孤独死が死亡時に誰も側にいない、という物理的状況をいうのであれば、施設や病院でもあり得ます。
看護師として見てきたケースだと、全身状態悪化からの急変、さっきまで家族さんが付き添ってたのにちょっと家に帰った時に…なんてこともあります。
終末期病棟だとモニターなどはつけていないので、前の巡回時は変化なかったのに次の巡回で訪室した呼吸が止まってた、というのもあります。
これは施設でも同じと思います。
こればっかりは、医師でも正確な余命は分からないので、対策がないです。
なので、死亡後発見が遅れて腐敗したり白骨化するまで発見されないのが孤独死という定義で考えていきましょう。
持病はあるけど内服管理程度で認知機能も年相応で保てて、生活してたけど、急な脳疾患や心臓疾患での急死からの死亡、発見されず…が不安でしたら早めに入居検討が不安対策となります。
2.老後の住まいの不安と対策
①.施設入居
孤独死でも書きましたが、住居として考えみましょう。
サービス付高齢者向け住宅は高齢者が安心して暮らしていけるサービスを提供するバリアフリー構造の賃貸住宅で「サ高住」と呼ばれます。
高齢者向けの賃貸住宅に『安否確認』や『生活相談』などのサービスがついています。
60才からで自立から軽介護までなので、介護が必要になったら転居を考える必要があります。
介護付き有料老人ホームは自立から要介護1〜5まで(施設によって違う)なので、始めからここを選んでも良いかもしれません。
年齢的には65才からが目安なので、65才まで普通の賃貸で生活、または持ち家で過ごしてから、の入居になりますね。
最近の60代の方々、皆さんお元気で若々しいので65才で入居するのは早すぎる気もしますが…独身で色々不安を感じる場合には有効な選択肢です。
似たところで、住宅型有料老人ホームもあります。
住宅型有料老人ホームで介護サービスが必要になれば、訪問介護や通所介護などの外部サービスを利用できます。
独身だと介護が必要になってから引っ越すのも大変ですし、先もって入居も1つの手ですね。
ただどこも医療依存度が高くなると退去、という話はよく聞きます。
最終的にはホスピスや療養型病院、特別養護老人施設などが終の住まいになるかたが多いです。
②.施設以外
元気なうちから入れる施設系は上記で書きましたので、それ以外の住まいの話をします。
独身、老後、ときたら、都市部に住みましょう。
病院に行く機会が増えますので、少し大きめの総合病院が近いと良いですね。
免許返納も言われる時代ですし、公共交通機関が色々選べるといいと思います。
さらにエレベーター付マンションやアパートなどの集合住宅が好ましいです。
階段なし、ワンフロアで生活するのが転倒転落リスク減の基礎です。
間取りは1LDKから2LDKで、いらないものは溜め込まずミニマムな暮らしを目指しましょう。
管理人さんがいると倒れてたら発見してくれる可能性がありますし、もし少し入院などになったら郵便物取り入れぐらいは頼めるかもしれません。
隣近所と少なくとも挨拶程度は付き合いを維持しましょう。
異変があったら気づいてくれる可能性が高まります。
さらにペットが飼えると1人暮らしの良い友達になるのですが…入院などになった時に頼める友人やペットシッター、万が一の預かり施設は見つけておきましょう。
さらに備えを加えるなら、一軒家でもマンションでも使えそうな、セキュリティ会社の見守りサービス、宅配食の見守りサービスなどがあります。
訪問看護に帯同した時、宅配食の見守りサービスを知りました。
配達するだけでなく、しっかり様子も見てくれるなんて安心ですよね。
3.病気の不安と対策
とりあえず年齢と共に生活習慣病はほとんどの人が発症していくと思っていいと思います。
生活習慣病は食事・運動・休養・喫煙・飲酒などの生活習慣から、発症し進行するものです。主に以下のような病気があります。
- 糖尿病、脂質異常症、高血圧
- 大腸がんや肺がんなどに代表されるがん
- 脳梗塞、心臓病 など
対策として基本的には、塩分量、ストレスに気をつける!に尽きます。
異変を感じたら、すぐ病院へ行く。
服薬は必ず指示通りに行う、自己判断で通院や服薬をやめないのも大事です。
老後の生活を健康的に過ごすのは、病気にならないことも大事ですが、病気と上手く付き合っていくのが何より大切です。
特に心臓系の病気は、もう薬さえちゃんと飲めてれば食事に気をつけられなくても何とかなる!と以前先輩看護師が言ってました。
まとめ
少子化で1つの夫婦におよそ1人の子どもの時代、その子どもが大きくなってまた夫婦を形成して、高齢化した親4人の面倒をみることはおそらく無理でしょう。
となると、結婚してたとしても高齢者2人世帯、高齢者の1人暮らしは増えていく気がします。
独身で老後を迎えても、結婚して老後を迎えても同じだと思いませんか?
独身で子どもにお金をかけない分、もしかしたら裕福な老後かもしれません。
生き方は人それぞれ、どんな生き方をしても最期に笑って人生を終えられればそれが幸せだと私は考えます。
不安を分析して対策をとり、独身ならではの心豊かな生活を送りましょう!